はじめに
お相手の方に、どうしたら心地よく楽しんでいただけるかを念頭におくと、
自然とエレガントな応対ができます。そうした応対は、何気ない所作の間のちょっとした配慮で大きく変わることが多いです。
配慮というとむずかしく感じてしまいますが、お相手の方を思う気持ちをあなたの「しぐさ」として表したらよいのです。
これから、7つの場面にわけて、エレガントな応対になるようなしぐさをご紹介いたします。これはいいな、取り入れてみようかな、というものがあれば、きょうからでも使ってみてください。
よそのおうちを訪問するとき
よそのおうちを訪問するとき、手土産を持っていくことがあります。
その手土産の、上品に見える渡し方についてお話しします。
手土産をお渡しするときは、お店の紙袋から出してお渡しすると知っていても、ついつい玄関を上がってすぐに「あの、これ…」などと、あわててお渡ししてしまうことがあります。落ち着いて優雅にお渡しできるようになれたら素敵です。
お土産をお渡しするのは、お部屋で席についてからです。
お渡するまで、お土産は左右の後ろ側に置きます。お渡しするときは紙袋から出し、まず品物は自分のほうに向けて置きます。
右上と左下の角を持ち、右に回転させて向きを反対にします。そして両手を添え「○○さんがお好きですので」などと、お渡しします。渡し終えた手は、左から戻します。座布団があるときには、紙袋は座布団の下に挟みます。
せっかく心をこめてお相手のために選んだお品物であれば、せわしなくお渡しするのではなくて手順通りに美しくお渡ししたいものです。
おうちにお招きするとき
お客様をお招きするとき、しぐさに気を配ることでエレガントな応対になります。
お客様がいらしたら、まず自分が先に立ち、斜めに振り返りながらこちらへとご案内します。階段はお尻を向けるとよくないので、先にお客様に上がっていただきます。
お茶のお代わりは継ぎたさず、いったん下げて器を替えてお出しします。また、手土産をいただいたら、用意していたものがあっても、お土産のほうを一緒にいただくのがよいです。
おうちにお招きするときも、どうしたら心地よく楽しんでいただけるかを念頭におくと、エレガントな応対ができます。
階段を上がるとき降りるとき
よそのおうちを訪問するときにも、自分のおうちにお招きするときにも、お相手の方と一緒に出かけるレストランなどでも、いろいろな場所に階段があります。その階段も、すこし気を配ることで美しく魅せることができますし、いいこともたくさん生まれます。
はじめに、歩く姿勢を美しくしましょう。後ろ足をピンとはって、前に出す足のつま先を上げることで、脚痩せとヒップアップ効果があります。また、胸をはって歩くことで大胸筋が鍛えられバストアップの効果があり、手を後ろにきちんと振ることで二の腕のシェイプアップの効果が期待できます。このようにキレイに歩くことは健康と美容に嬉しいことばかりです。さらに、階段の上がり方と降り方は見た目に差がつきますので、そのお話しをします。
なぜ階段かというと、私たちが毎日の生活のなかで、人の歩き方を眺める時間が多いのは駅などの階段を上がるときだからです。
前を向いているので、階段の上の方にいる人まで自然と後姿が目にはいります。そのときに、背筋がピンと張り、脚を閉じて一本の線で上がる人の姿はとても美しいのです。しかし、脚が竹馬のように平行状態であったり、状態が前に倒れたりすると少しも若さのない醜い姿になります。
階段を降りるときも同様に、脚が長く見えるよう、降りる脚の甲を伸ばします。甲を伸ばすことはバレエの基本ですが、つま先まで一本の線に見えて脚がすっきり長く見えるのです。
何気なしに上がっている階段も、人の視線を意識すると恰好のトレーニングタイムに利用できます。
お話ししているとき
お話ししているときにも、ふと目に留まるのが指先の表情です。女優さんなど、綺麗な女性は必ずといっていいほど、手のしぐさに神経を行き届かせています。だから、際立って女性らしく遠目にも美しいのです。
婚活で一番モテるのは、心がオープンな女性です。お相手のお話をニコニコしながら、うなずいて聴いている女性に人気が集まるのは、彼女の笑顔が人を拒絶ではなく受け入れる心、あなたのことを大事にしますという心の広さを表しているからです。オープンハートとは、人を受け入れる心、つまり相手を選ばずもてなす心と同じです。それは、様々な所作の中にしぐさとして細やかに織り込んでいくことができます。
例えば、道を聞かれたり座席を案内したりするときには、手首はまっすぐに、肘から指の先までが曲がらないようにします。手のひらがお相手側に向いたほうが、心を開いている印象になります。また、ボールペンなどを渡すときには、キャップははずし、ペン先がこちらに向くようにします。ハサミと同じです。ノック式は、すぐに使えるように出してから渡します。左手をそっと右の手首に添えるとエレガントです。こうした小さな動作でも、感動を与えるには十分です。
モノを拾ったりつかんだりするときに、圧倒的に優雅に見える手のしぐさもあります。それは、影絵で遊んだときのキツネの手つきです。キツネの手つきでハンカチなどをつかむと、ぐっとエレガントな雰囲気になります。
お相手が何か落として、それを拾ってあげるときにも、さっと腰をかがめてこの手つきで拾ってもらえたら、自分のものをとても丁寧に扱われたとお相手は受け取ってくれるはずです。
このようなことは、気に入った人にだけでなく、どなたにでも同じ動作でないとしぐさのキレイな人とは思われないので、そこもお忘れなく。
手のしぐさに気をつけるだけで、私たちはかなり人に与える印象を変えられそうです。
いつもごちそうさまのお礼の渡すとき
お見合いでは、最初のお茶は男性がお支払いすることになっています。でも、そのあとも、いつもお食事をおごられたりすると、なんとなく悪いなぁと思ってしまいます。そんなときは、お茶は私が…という定番でもいいのですが、ハンカチとか筆記用具など、お相手の方が身近に使うもので数あっても邪魔にならなくて、なおかつ好きな女性から贈られたら嬉しいものをプレゼントするのもスマートでしょう。
渡すときも「いつもごちそうになって」と言わなくても、
「良かったら使ってくださいね」といった軽い言葉でも気持ちは伝わります。
車に乗るとき、降りるとき
お相手の方と、車で移動したり送っていただいたりするときもあると思います。そんなとき、差の出るエレガントな車の乗り降りについてお話しします。
車に乗るときには、背筋を伸ばして腰から乗り込みます。バッグは先にシートの奥に置き、前の座席の背もたれに片手をかけてアタマを外に残したまま、腿に力をいれ、脚をそろえて持ち上げ車内に回し入れます。降りるときも、両ひざを付けて、そろえて回します。
車の乗り降りは、背筋と両足をそろえて回すことがポイントです。
別れ際のとき
お会いしてお食事をしたりお話をしたりしたあと、最後には必ず別れるタイミングがあります。この別れるタイミングでのしぐさも大切です。なぜなら、二人が親しくなっていくときに重要なことがあるからです。それは、別れ際のお互いの動作や表情です。
お互いに「じゃあ、また」と言ったあとに、余韻が残るような別れ方が交際をスムーズに進展させていくでしょう。例えば、お別れをしてからなんとなく男性の表情を見てみるなどです。すぐに次の現実に戻るとき、子供のように嬉しそうなとき、見るとはなしに振り返って一瞬で見てみるのです。
そうしたときに、男性に楽しかった、また会いたいなと思ってもらうには、「きょうは、本当に楽しかった!ありがとう!」の言葉と、手を肩あたりで小さく振って笑顔で見送る優しい表情をするのです。これです!初めて出会ったとき、彼女が自分を見送ってくれたということに感動して、その日のうちにプロポーズを決めた方もいました。
車で送ってもらったら、相手が誰であろうとさっと去らないで、車が小さくなるまで少し見送る気持ちを持ってみるのです。その気持ちは感謝の表れとしてその人をキレイに見せることになります。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
いろいろと細かなしぐさについてお話しいたしましたが、基本はお相手のことを考える気持ちが大事になります。
このときにはこういうしぐさをしないといけないと考えるのではなく、
お相手の方がいかに心地よい時間をお過ごしいただけるか、そのことを常に考えていたら自然とエレガントな応対につながるはずです。
お相手の気持ちを考えて、その時々の応対をしていきましょう
しあわせになるために結婚前に必要なレッスン、それによって結婚のお相手もガラッと変わる女性としての価値を上げる学びを個人プロデュースのオリジナルプログラムでお贈りしています。いいお相手選びをしたければ、結婚したあとの人生を右肩上がりにしていく女性の能力が男性に試されます。
よかったらこちらもお読みください。