あなたは名家の御曹司と結婚し、優雅な生活をしたいと思ったことはありますか?もしくは、実際に結婚相談所で名家の御曹司にお見合いを申し込んだ経験はありますか?
もし、あなたが名家の御曹司との結婚を望んだ経験があっても、名家の結婚について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。「名家のことはよくわからないけど、なんとなくセレブになれそうだなと思って」という女性が多いはずです。
また、名家の御曹司と結婚できる女性は、どのような条件を兼ね備えている必要があるのでしょうか。それに関してもよくわからないまま婚活を進めている女性が多いことでしょう。
何の知識もないまま名家の御曹司との結婚を希望するのであれば、それは少々危険すぎるといえます。というのも、名家にはそれなりのマナーとルールがあり、選ばれる基準もあるから。セレブな暮らしはできるかもしれませんが、それ相応の作法を身につける必要がありますし、大変なこともグッと堪えなくてはいけません。
そこで本記事では、日頃表に上がることのない「名家の結婚」の実態と手法をお伝えします。日本を代々牽引する名家が、重要な跡継ぎ問題に深く関わるご子息の結婚を決めるまでの、人知れぬ努力と困難の道筋を理解していただけるはずです。
そもそも名家の御曹司の結婚相手はどう決まる?
天皇家とゆかりのある旧家の家柄や、老舗企業の御曹司やご令嬢の結婚は、華やかではありますが、相当なプレッシャーがあるものといえます。マッチングアプリで気軽に出会い、かわいいから・かっこいいから結婚を決めるというわけにはいかないのです。
ご子息・ご令嬢の結婚は、家族の問題だけではなく企業にも影響します。なぜなら、結婚によって跡継ぎが決まるから。親族をはじめ、従業員にも大きく関わってくることといえるでしょう。
では、そういった名家のご子息たちは、どのように結婚相手を決めているのでしょうか。
1.クローズドなコミュニティの中で決まるケース
ひとつは、都内や関西圏の名門私立一貫校など、クローズドなコミュニティの中で決まるケース。同学年でなくても、そのつながりの中で出会い、学生時代からの交際を経て、結婚に至るケースは多くあります。
また国公立でも、医学部などのように100人程度の学生が6年間共に切磋琢磨することで自然に信頼できる絆が固まり、卒業後、両家に認めてもらって結婚するというケースもあります。
学生時代のお付き合いが、親に認められないこともある
この場合も、相手に対して家柄を求めるため、学生時代からお付き合いをしていたのにもかかわらず、親に認めてもらえないケースがあります。親御さんに挨拶に行ったら、「うちには家柄が合わない」と切られ、別れさせられることになってしまうのです。
悲しい事実を伝えなければいけない御曹司の気持ちも、親御さんに引き離されてしまう彼女の気持ちも考えるとつらいものがありますが、それが責任を背負わなければいけない名家に生まれた宿命なのです。名家には名家なりのルールというものがあるのでしょう。
2.条件を吟味できるお見合いで決めるケース
同じような教育レベルと言っても、家柄がお互いにふさわしくない相手と結婚して、意図せず傷つけあうことになってはいけないという考えから、名家では、比較的息子さんが若い時期から、ご縁のある仲人にご子息の釣り書を預けるのが一般的です。
条件を吟味できますし、信頼できる人からの紹介とあれば、疑うことなく公平に決められますよね。そういったことから、本人がというよりは、ご両親がお見合いを希望されることが多いのです。
名家の結婚で使用する釣書・身上書とは?
名家の結婚のお見合いでは、釣書・身上書を使います。一般的なお見合いではあまり聞き慣れないものですよね。
釣り書・身上書とは、正式なお見合いの時に交換する、本人と家族の履歴書のようなもののこと。就職の際に使う履歴書とな違い、便箋に手書きでしたためるのが基本です。上質かつ縦書きの便せん使います。
筆記具は、万年筆か筆ペン、水性ボールペンなどが好ましいとされており、ボールペンを使うのであれば、美しい字が書けるものを選びましょう。油性はあまり味がでないので避けることが多いです。
ちなみに、「釣り書」は関西圏でよく使われる言葉。関東では、「身上書」と言う場合が多いことが特徴。ただし、仲人によっては、学歴などをできるだけ詳しく書き上げるスタイルのものを「釣り書」と呼び、添付した場合に見やすいように簡潔に記載するものを「身上書」と使い分けているケースもあります。
封筒も同じく上質なものを選びます。便箋と同じものが基本です。封筒には「釣り書」と書き、封は開けたままとするのがマナーとされています。
仲人はどんなところまで関与するの?
では、名家のお見合いには仲人はどの程度関与するのが一般的なのでしょうか。
お見合いの仲人は、結婚披露宴の媒酌人とは違い、身上書の交換から始まり、双方の意思の確認、お見合い日時の選定、当日のお二人のご紹介の席には基本的には立ち合い、おふたりがリラックスして会話を始められるような手ほどきをして帰ります。
さらに、お見合いのあとも、交際から婚約に至るまでをお世話し、プロポーズや指輪購入に至るまで、両家の間に入り双方の希望を伝達します。
また、結納のときに同席することもあります。基本的に関与するのはそこまでですが、結婚式や披露宴に呼ばれる場合もあります。
名家の御曹司は、結婚相手にどんな女性に何を求めるか?
名家の御曹司は、結婚相手の容姿にはこだわることが多いのが特徴。最近では、背の高いすらっとした美人を希望されることが多いといえます。
さらに、仕事をしている自立した優秀な女性が好まれています。高学歴な男性ほど、知的レベルの同じ方を希望することが多いのです。
また、親御さんの厳しいチェックがあることも名家ならでは。
ご本人だけではなく、親御さんからの希望も多くあります。最も多い希望は、下記のとおりです。
- 本人の学歴と親の学歴
- 出身地
- 兄弟姉妹の存在
- 男兄弟のない家庭はダメ
- 女性の実家が遠方なのはダメ
上記は一例ですが、名家によっては他にも厳しい条件が出されることが多いのだそう。結婚相手は本人の意向というより、親の意向が強いことがわかりますね。
名家の御曹司と結婚してからの苦労とは
経済的にゆとりが持てて、独身女性の羨望の的になりそうな名家の御曹司との結婚ですが、名家に嫁ぐと実際にどんな日々が待っているのかはご存知でしょうか。
名家に嫁ぐことで要求されることはそれなりにあり、本人の希望とは別に「しなければいけないこと」が出てくることも事実です。そこで続いては、御曹司と結婚してから出てくる苦労についてお伝えします。
お母様とご挨拶回りをしなくてはならない
結婚式が終わると、まずご近所やお得意先に菓子折りを持って、お母様と一緒にご挨拶回りをする必要があります。
夫のいないところでも出産のプレッシャーをかけられる
結婚生活が始まると、しばしば姑から電話があり、ランチに行ったり観劇のお供をしたりする必要があります。
さらにはお茶の席で妊娠・出産へのプレッシャーをかけられることもしばしば。嫁いだ女性は跡継ぎを産む人員でもあるため、そのプレッシャーは避けては通れないといえるでしょう。
少なくとも義母の教育レベルは追い抜かねばならない
いざ出産すると、次に求められるのが「子どもの教育」。特に、男性の家のほうが格上のときには、お嫁さんは文句を言われないためにも、子どもの受験で結果を出すことが要求されます。
有名私立中学への合格は必須であり、開業医の家庭であれば、医学部に合格させるところまでが責務であると考えられているのです。
嫁姑問題がつきまとう
姑が生きているうちは基本的に夫の家庭を優先しなくてはいけないため、女性側は実家に帰りづらいというのが名家あるあるです。
また、嫁が不満を抱えているのと同じように姑側も不満をグッと堪えていることが多く、名家においてはそれが代々繰り返されているといっていいでしょう。
まとめ
名家の結婚は、選ぶほうも選ばれるほうも責任があるので、容易ではありません。属性の一致はもちろんのこと、本人だけでなく、祖父母の代まで要求されると言っても過言ではありません。
そしていざ嫁ぐ際には、それなりの覚悟が必要となります。華やかで裕福な生活ができると明るい部分ばかり見えてしまうかもしれませんが、責務を果たす自覚がない方にはむずかしいといえるでしょう。