ひと昔前は、エリート男性の勲章だった、名家の娘との結婚。お嬢様育ちと俗に言われる私立名門一貫女子校出身者の婚活が、今、限りなく厳しくなっています。数千名の中高一貫出身独身女性の婚活をみてきた現役結婚カウンセラーが、家庭環境も教育レベルも高い女性の婚活の難しさの現実と対策についてお伝えいたします。
ご自身が中高一貫受験校出身の場合、あるいは幼稚園、小学校からエスカレーター式の学校出身者の場合、結婚相手は同じような教育環境で育った人がいいな、と思う方は少なくないはず。
育った環境に差があると、無意識に人を傷つけることになるから、学歴は似通った人がいいという声は、女性だけでなく男性からも聞こえてきます。
それでは、慶応などの私立一貫校出身者や開成・麻布・筑駒・暁星・栄光・聖光学院・桜蔭・女子学・雙葉・白百合等の受験校出身者は、今、男女どんな風にふさわしい結婚相手を選んでいるのかを解説し、厳しくなった一貫名門女子校の卒業生のための婚活の対策についてまとめてみたいと思います。
慶應、幼稚舎上がりの女子の婚活難
家柄も親の教育水準も超一流、ハイレベルな一貫教育校としては、慶應の一貫教育がまず思い出されるかと思います。学習院も相当の属性レベルを要求されますが、学習院の場合、中学から一部、中高一貫受験校に出てしまう男子もいるので、大学まで慶應という前者とは、少し状況が違います。
幼稚舎から慶應の女子の中には、「結婚するなら子どもを幼稚舎に入れる力のある男性」を考えることもあるはずです。とはいえ現実には、男性の全員が「嫁は幼稚舎出身」と考えるわけではありません。名家の御曹司であることが多い慶應幼稚舎出身者は、女性を幼稚舎出身かどうかを大前提に結婚を決めてはいないのです。
そのために、以前から言われることですが、幼稚舎出身女性が、ご自身の教育の価値を感じて、「子どもが生まれたら同じように育てたい」と思えば思うほど、結婚の可能性は、逆に厳しくなっていっています。恵まれたお育ちの彼女たちは、親御さんも孫を楽しみに期待するわけで、学歴が良すぎて結婚がしづらいジレンマには、苦しむ方も少なくありません。
私立女子一貫校の場合の婚活
雙葉、白百合、光塩 などの受験カトリック校の場合
首都圏の私立女子一貫校の中には、雙葉、白百合、光塩など、躾けに厳しいカトリックお嬢様学校でありつつ、実態は受験校として実績のある学校が存在します。ふだんは、幼稚園から「ごきげんよう」のあいさつから規則正しい生活を積み、徹底的な宿題管理によって「お勉強のしつけ」もばっちりなために、勤勉なに育ちます。すると、15年の一貫教育の出口では、お嬢様育ちの優雅な彼女たちも、男性に交じって受験塾にも通い、東大や医学部を果敢に受験しに行きます。その結果、毎年公立受験校がそう簡単には及ばない、合格実績を出しています。
このようなカテゴリーの方たちは、結婚となった時、自分たちと学歴もつりあうパートナーとして、女子校で一緒のお友達の優秀なお兄さん(多くは、暁星、学習院などから御三家、筑駒、東大、医学部の道を歩む)レベルの男性とのご縁を望みます。けれども、バブル時代にはハイステータスな男性が一番結婚したい対象であった彼女たちへの男性の視線は厳しいです。育った教育環境、生活環境両方を、男性一人の収入で賄うのは、ほぼ無理であるからです。
聖心を始めとする良家の子女の名門校の場合
一方、同じ女子校でも、そこまで受験の成績に囚われない教育をする一貫校もあります。昔から良家の子女が通う名門女子校の出身者の婚活は、「結婚したら、彼女たちの母親のような有閑マダムの暮らしを当たり前に要求されるのでは?」という不安を男性に抱かれてしまい、今はお見合いの世界ですら、厳しいです。
国家資格を持って一生どこでも働ける女性はともかく、専業主婦を希望する風をしたとたんに、引いてしまう男性がほとんどです。せっかくしとやかな良妻賢母の資質を家庭でも学校でも育てて来たのに、いざとなったときの行き先に躓いて、永遠のお嬢様をしていくことも珍しくありません。
このような学校の出身者には、おばあ様から代々聖心、豊明(日本女子大)という方も多く、結婚の時期になって、令和の事情を知り驚かれる親御様も少なくないのです。
桜蔭・女子学中高一貫受験校の場合
一方、雙葉のような同じ受験校であっても、もっと受験教育に徹底した学校の出身者の場合はどうなのでしょう?
東京水道橋にある桜蔭は、「中高6年で学校の勉強をしっかりやっていれば、普通に東大を受験できる学校教育」をされています。入学してくる生徒さんは、地域の学校で1番の生徒さんたちで、中一の時から、東大か医学部合格を6年後の進学先に考えています。
このようなカテゴリーの女性たちも、いいおうちのお嬢さんであることも多いですが、カトリック一貫校のグループとは、違う環境のなかで、小学校時代を切磋琢磨して過ごしており、考え方も将来の結婚ありきの設定をしていない場合のほうが多いです。
自分のマーケットを知るアンテナがある女性は、どんな学校を出ていてもいい結婚ができる
世間は、桜蔭の卒業生と言えば、当然そのようなバリキャリを予想しますし、決していいおうちの坊ちゃんと結婚することをゴールに描いていません。
実際に東大に入ったとたん、彼女たちが目にするものは、インカレの華やかな女子力タップリの女子大生が、放課後のサークルで同期男子学生のアプローチする肉食な姿です。
何はなくとも、可愛らしさで勝負する女子大の部員になびいていく男子たちを見るにつけ、東大女子たちは、恋愛婚活市場での危機感を自然に感じとります。
そして、偏差値ではトップにランクした自分たちも、婚活というマーケットのなかでは、社会に出てから婚活を始めても厳しいだろうと判断します。 4年間の在学中に何とか伴侶をゲットしないと危ないとそこで理解をするところは、さすがの分析能力と言えるでしょう。
その結果、桜蔭を始めとする受験校の女性たちは、大学デビューの春、蝶よ花よと楽しむ時期が、一般学生に比べて少ないショックを経験し、18歳の時から、婚活においての危機感を持ち、在学中から婚活を意識したからこそ、在学中に必死で相手をつかまえ、早く結婚することもあります。
このような危機感をお嬢様学校出身者は経験しないで社会に出るために、ますます自分の恵まれた育ちが永遠に続くと錯覚してしまいます。
まとめ 私立名門女子校出身者の婚活が厳しい現状と対策
いかがでしたでしょうか?以上が、私立名門校出身お嬢様育ちの女性が、今、エリート男性から敬遠される原因でした。
もちろんお嬢様学校出身者であっても、高収入をとるサラリーマンになる方も医師や薬剤師、弁護士、公認会計士と言った国家資格のスペシャリストとして生涯働き続ける方もいます。学校の名前だけで人生が決まるわけではないのですが、標準以上にお金がかかりそう、維持にコストがかかりそう、と男性に思わせてしまうデメリットは、お嬢様学校出身者にはどうしてもあります。
だからこそ、私立名門一貫校出身の方は、ふさわしい伴侶と出会う時期を考え、適切な活動をきちんと開始することが、結婚も含む人生の成功に影響してくると言えます。
とはいっても、人の年齢や生育歴は今から変えることができません。
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