結婚からずっと寄り添うしあわせな人生のガイド
村田弘子です
結婚が決まると、指輪の用意や婚約式、挙式、旅行、新居の準備、入籍日の決定など、しあわせだけど忙しい日々が続きます。それぞれの親御さんにあいさつをすませたら、次に決めるのが婚約、両家顔合わせをどのスタイルでするのかです。
婚約と両家顔合わせの儀式について 見てまいりましょう。
ふたりの結婚の意思が確認できると婚約ですが、それを両家で認め親族としておつきあいを始めるお顔合わせが、昔からの結納式です。結納とは結納金や結納品を床の間に並べ、両家で執り行う儀式で、男性が女性側の家へ伺う方式で行われてきました。しかし、住宅事情などで今は ホテルでの結納式などのプランも用意されています。
一流ホテルの結納式プランでは女性は振袖、母は色留など、父はモーニングなどの第一礼装で、金屏風なども用意され格調高く行われたりします。ホテルの方が式の進行をしてくれます。
(画像出典:ホテルニューオータニHP) https://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/senbazuru/yuinou/
ホテルニューオータニで仲人として結納に寄せていただいたことがあります。金屏風の前で指輪の交換は、芸能人のようで素敵でした。家族うちうちの ミニ結婚式という感じで素晴らしかったです。
うちではこちらで結納に代わる食事会をいたしました。折り鶴のついたメニューで こころのこもったもてなしをいただきました。娘は成人式の振袖を着ました。大変でも新婦が和装で臨むと雰囲気は盛り上がります。お相手のお母様にも喜んでいただきました。
お食事会にして、結納品のお飾りは省略し、婚約指輪を新郎が新婦の指にはめ、新郎にはウオッチなどをお返しして、記念撮影をするなどの会をされるおうちも多いようです。結納返しに当たる婚約記念品は 結納金の半額くらいが、しきたりとされていますが、現在では女性も男性と同等に収入を得ていることも多く、結納金で家財道具を揃えて嫁に行くという考え方は もうなじみがないかもしれません。
一方で指輪の金額など あまりに高額なブランドを新婦がねだると、男性は口では言えなくても このまま結婚して大丈夫だろうかと心配する場面も、仲人をしていてよく見かけます。欲しい指輪が高額めであれば、早いうちからそれをお相手に伝えておいたほうがいいですね。
「その分ドレス代で倹約します」とか、「私のほうで、この結婚式費用は持ちますので指輪だけはこれがどうしても欲しいのでお願いします」など、二人の関係が難しくならないよう 最後まで思いやりがあるといい新婚生活になりそうです。
また、あまり一般的ではないのですが、お顔合わせのときには、新郎のお姉さま、お妹さまにもお会いする機会ですので、「これからお世話になります。よろしくお願いいたします」の気持ちを込めて、お嫁入のおみやげを差し上げると喜ばれます。
お母様にお持ちするものとしては 長財布とかの小物 自分では買わないけれどあると重宝する質の良いストール、お姉さまお妹さまにも ずっと記念に持っていただけるものが良いでしょう。
私のときには 姑にはハンドバッグを 義姉には お財布 義妹にはキーケースをおみやげにしました。
娘は お母様にはパラソルを お姉さまには レースのハンカチーフ詰め合わせなどを銀座和光で用意しました。
のし紙はもちろん 金銀水引で結び切り、よろしくお願いいたします とか おみやげなどと書きます。名前は、新婦のファーストネームだけを書きそえます。
笑顔とよろしくお願いいたしますの気持ちは これから新しい家族の一員となるので とても大事ですね。
いままで他人であった両家が一つのプロジェクトをすることになるのが 結納であり結婚式です。経済的な感覚や違いがあって当然、仲良い二人の幸せを一番に考えるためにも、「結納?しなくていいよね」とかんたんに済ませず、「お母様、お父様はどうなさりたいかしら」とまずはお伺いを立てるのがうまくいくコツです。
お嫁さんのうちが あれこれ勝手に進めても お婿さん側が一方的に進めても 相手の方はストレスになってしまいますね。笑顔の結婚式が無事 済むように 一つ決めるごとに次をお伺い・・のペースを守っていくとよさそうですね。