「結婚=家庭に入る」という方程式が崩れつつある現代。女性の社会進出が一般的になっているため、寿退社という流れも少なくなってきているといえます。
周りに働き続けている女性が多いことで、結婚しても仕事を辞めたくないと考える女性が増えてきていることでしょう。
しかし、それでも中には結婚とキャリアを天秤にかけなくてはいけない女性がいることも事実。では、結婚しても仕事を続けるにはどのような方法があるのでしょうか。
そこで本記事では、結婚後も女性が仕事を続けることのメリットや、仕事を続けたいと思ったときの対処法をご紹介します。
結婚後も女性が仕事を続けることによるメリット
まずは、女性が結婚後も仕事を続けることのメリットをまとめてご紹介します。
メリット1.収入が安定する
共働きをすることで、家庭の収入が安定します。最近は手取り年収の減少なども囁かれているため、生活をするうえで2人分の収入があった方が何かと安心ですよね。
メリット2.収入がゼロになるリスクを減らせる
夫婦揃って働いているということは、もしどちらかが何らかの原因で働けなくなったとしても、もう片方が働き続けられるので、家族の収入がゼロになる可能性は少なくなるということです。
急な事故や病気にも柔軟に対応できるので、お金での不安要素をひとつ取り除けるでしょう。
メリット3.将来の安心につながる
夫婦揃って正社員として働き続けた場合、妻も厚生年金に加入できます。国民年金よりも将来戻ってくる金額が多いため、老後の安心につながるといえるでしょう。
メリット4.キャリアを築き直さなくていい
一度仕事を辞めてしまうと、復職するにはもう一度職探しをしなくてはいけません。ブランクが長くなればなるほど新しい仕事を探すハードルは高まりますし、結婚前までと同じくらいのキャリアで仕事を見つけることはかなりむずかしいといえます。
その点、結婚しても仕事を辞めなければ、改めて仕事を探すという壁にぶつかることがないため、しっかり働き続けたい女性にとってメリットといえるでしょう。
女性が結婚と同時に仕事を辞めてしまう理由とは?
では、女性が結婚と同時に仕事を辞めることになる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
理由1.結婚相手に求められたから
1つ目は、結婚相手に「仕事を辞めてほしい」と言われたという理由。
結婚相手が女性のキャリアを真剣に考えない人だったり、女性は結婚したら家庭に入ってほしいという考え方の人だったりした場合、「結婚=退職」を求めてきます。
理由2.妊娠しているから
2つ目は妊娠です。結婚と同時に妊娠していることがわかり、それをきっかけに仕事を辞める決断をする女性もいます。
体力勝負の現場だったり、あまり制度が整っていない環境だったり、妊娠している女性に配慮のない企業だったりした場合、退職するしかない場合もありますよね。
理由3.そもそも仕事や職場にに不満があったから
3つ目が、そもそも仕事や職場に不満を抱えていたからという理由です。
この場合、「結婚して仕事を辞めなくてはいけないのが嫌だ」というよりも「仕事を辞めたいから結婚したい」と考えている人が多いでしょう。
理由4.旦那さんが転勤するから
4つ目が、旦那さんが転勤するからという理由。
旦那さんの転勤と同時に結婚を決意した場合、今の職場を離れるしかありませんよね。もし転勤先と同じ場所に支社がある場合は一緒に異動させてもらえる可能性がありますが、大きな企業でない限りむずかしいといえるでしょう。
理由5.遠距離恋愛だったから
5つ目が、遠距離恋愛だったからという理由です。
そもそも相手と遠距離恋愛だった場合、結婚して一緒に住む場合はどちらかが引っ越さなくてはいけません。
このパターンでは、男性は仕事を辞めずに残り女性が仕事を辞めて旦那さんがいる地域に引っ越すケースが多く、旦那さんの転勤と同じように、女性がキャリアを諦めてしまうというわけです。
「結婚しても仕事を辞めたくない!」と感じたときの対処法
さまざまな理由があると理解したものの、やっぱり結婚しても仕事は辞めたくないと感じる女性もいることでしょう。女性だけが自身のキャリアを諦める必要なんてありませんよね。
続いては、これから先も仕事を続けていきたいと考えたときの対処法をご紹介します。
1.パートナーと話し合う
まずは、パートナーとしっかり話し合うことが重要です。
結婚観が異なる場合、パートナーに仕事を辞めたくない気持ちを理解してもらうのは簡単なことではないでしょう。
しかし、この先も一緒に暮らしていくと考えた場合、生活の中で仕事が占める割合は大きいため、あなたの考えを受け入れてもらわなくては始まりません。
もしもどうしても話し合いがうまくいかない場合は、今後の結婚生活でも大きなズレが起こる可能性があります。サッと諦めて次の恋愛に進むのもひとつの方法ですよ。
2.働き方を変える
仕事は続けたいけれど、結婚や出産で今と同じように働けないと感じている場合は、働き方を変えるという選択肢もあります。
正社員の方が待遇はいいことは間違いないですが、ある程度の残業があることも事実。時短勤務という働き方もありますが、派遣などといったより柔軟に働ける方に切り替えることで仕事を続ける対処法があることは覚えておくといいでしょう。
3.異動願を出す
働いている会社が支社がある場合は、まずは社内で異動を検討するのがおすすめ。
転職活動は費用も時間もかかるため、できることなら同じ会社で働き続けられる方法を選んだ方が、負担は軽減されるはずです。
4.職場を変える
旦那さんの転勤や遠距離恋愛のパートナーの元へ引っ越すなど、どうしても今の職場で働き続けられない事情がある場合は、転職を考えるのがベストでしょう。
ブランクができると新しい職探しはどんどんむずかしくなってしまうので、描くキャリアプランがある場合は、在職中から転職活動をスタートすることをおすすめします。
5.別居婚を検討する
結婚と今の職場をどちらも諦めきれないという方は、別居婚という選択肢を検討してもいいかもしれません。
今や結婚の形もさまざま。絶対に一緒に住む必要もありませんし、女性がキャリアを諦めて男性の元へ引っ越さなくてはいけない決まりもありません。二人が納得しているのであれば、一緒に住まなくても結婚生活はスタートできます。
6.男性の転職や異動も検討する
結婚したからといって女性が仕事を諦める必要はありません。パートナー側が仕事を辞めたり転職をしたりという選択肢もあります。
ただし、価値観の押し付け合いはNG。これからを決める大切なことなので、じっくりと話し合い、二人が描く理想の結婚生活と理想のキャリアプランを達成できる方法を模索するといいでしょう。
まとめ
「女性は結婚をすると仕事を辞めなくてはいけない」という考えは、今やひと昔前のものであるといえます。結婚しても仕事を辞めたくないと思っている方は、実現できる方法を話し合い、取り入れることをおすすめします。
結婚は二人で一緒に人生を歩むことになるため、独身のときよりも自由は減ることになるでしょう。しかし、二人でいることによる安心感や強さは独身では味わえないものであるといえます。
結婚と仕事、どちらも両立して納得のいく人生を歩む方法をぜひ探してみてくださいね。